ジャッキー・チェンのおかげです。クォーター香港人の語学ヲタクの日々

成龍好きから、何故かマルチリンガルになった私の日々の外国語格闘記と外国語に対する思いをつらつら書き綴っています。

僕達はバナナだ!

かつてシンガポール人の歌手、ディック・リーが彼も含めて、アジア人に対してこう言った。

皮は黄色いのに、剥くと白い。

つまり黄色人種なのに、中身はアメリカンで、アメリカの事はよく知っているのに自国の事は知らない。

私も、アメリカ留学中に、高校からアメリカに留学していて、英語は流暢に話せるのに日本の文化も知らず、敬語も話せない日本人に会う度に、バカだなあと思っていたから、同感した。


私が中3の時に、初の海外でアメリカ本土とハワイに行き、アメリカに留学したいと言った時に、父にこう言われた。

「いくら英語が流暢になったとしても、お前が日本人でいる事は変わらない。アメリカに留学すれば、英語が出来るようになるのは当たり前。

それでいい気にならないように。海外に出ても恥ずかしくないように、ちゃんと日本の勉強もしていくように!」

それもそうだなあと思い、茶道と華道も勉強し、浴衣くらいは自分で着られるようにしておいた。

私の日本での専攻は、国文学。

アメリカに留学したんだから、英文科と勘違いしている人もいるけれど、それは違う。

英文学より日本文学の方が好きだし、英文学を勉強したからと言って、英語が話せるようにはならない。

それに私は現代国語、古文、漢文が大好きで得意だった。

英語「を」勉強したかったわけではなく、英語「で」コミュニケーションをとりたかったから、留学したのだ。


70カ国旅行したり、住んでいると、多くの人達から日本や日本文化、日本語について聞かれる。

もちろん今も日本について、勉強しているし、日本語教師の勉強をしたから、ちゃんと答えられる。

父の言葉をきちんと聞いて、実践していて良かったなあと思う。