天使の声
アンジーとは、私の別名。
昔々、ハワイのマウイ島に通っていた時の事。
そこで、スピリチュアルな学びをしていて、同じ学びをしているアメリカンのおばさまが、私が声楽をしていて、セミプロだと言う事を聞いて、歌ってほしいとお願いされた。
オペラのアリアを歌う場合、きちんと発声練習して、喉を温めないと喉に良くないし、きちんと歌えないので、お断りしたけれど、その後、会う度にお願いされ、お断りするを繰り返していた。
ある日、別のアメリカンに、そのおば様が癌で余命わずかな事を知らされた。
それで、オペラのアリアは歌えないけれど、代わりに大好きなミュージカル「オペラ座の怪人」から、「Think of me」を歌った。
「あなたの声は素晴らしい!天使の声みたい!」そう褒めていただいた。
それ以来、私の別名は、アンジー。
そのおば様は、その数ヶ月後に天に召された。
リクエストに応えて、歌って良かったなあと思った。
残念ながら、祖父の介護、その後の祖母の介護と8年間の介護生活と仕事の両立で手一杯で、語学も声楽も辞めてしまった。
語学は、やり直せるけれど、残念ながら、8年間歌えなかったので、音域も狭くなり、声量も減った。
もう人前ではとても歌えないけれど、最近は自宅で、時々、簡単なアリアの練習を始めた。
6歳からピアノを始めて、それから声楽を始めた。人生の半分は、音楽も共に生きてきたから、そう簡単に縁は切れない。
画像は、2014年6月14日、ギリシャ、アテネ、アテネ国立考古学博物館にて。
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